Elemental Modding

これまで、Elemental:War of Magic のゲームシステムやらプレイ内容についてご紹介してきました。
現在、Justin.tvで配信しているBeta4はマイルストーン的にはModding Tool実装がメインでバグフックス、バランス調整も少しされている程度というものです。
「MODをサポートすることは大切なことだ」と、Stardock CEOはよく言っています。現在リリースされているゲームのうち、MODサポートが成功の要因となったものは多数に上り、Unreal、Sourceなどのエンジンビジネスも技術面、マーケティング面、両面で進歩している現状ですから、目新しいことを言ってるわけでもなんでもありません。

過去、Stardockがパブリッシュし、大きな成功を収めたSins of a Solar Empireは、Forge Toolsとして、MAP作成と戦闘などのグラフィックス効果のToolを提供し、非常に多くのMODが生み出されています。


さて、Elementalではどうでしょうか?
Beta4ではメニューにWORKSHOPなる項目と、サブメニューが追加されており、そこにTile EditorとMap Editorが実装されています。ElementalのMAPは四角形のタイルで構成されていて、MAP Editorは基本的にタイルを組み合わせるもの、Tile Editorはデフォで用意されているもの以外のタイルをつくるものです。

ELEMENTAL SCHEDULE: STATUS @ 公式フォーラムではBeta4ではMap Editor, Item Editor, Tile Editor, Effect Editorを計画していましたが、実際にはItem Editor, Effect Editorが未実装でした。


すでにご存じの方も多いかもしれませんが、Elemental: War of Magic @ Gamertrailrs.com の上3本の動画は7/29のBeta4リリース以降のビルドで作成されたVideoで、ゲーム画面にもいくつか変更が加えられており、興味深いところはありますが、Modding Toolsについての説明もされています。ここで取り上げられているバージョンには、Item Editor、Particle Editor、Text Editorが追加されています。Particle Editorは、Effect Editorの名前が変わっただけでしょう。

また、以前にも本Blogの記事で書きましたが、MODのUpload、Downloadの管理を、Impulse::Reactorに内包し実現しています。これは公開Beta4でも確認できており、すでにいくつかのMAPがModderにより作成されアップロードされています。Demigod時代からStardockが、やりたかった機能がようやく実現したようです、これに似た機能はブリザードのBattle.net2.0にも実装されており、コンセプト的にも先端的だしユーザーにも有益な機能だと思います。
ただ、ブリザードですでに発生しましたが、アップされたMODの検閲や削除などの管理が運営側に必要で、人員の少ないStardockは、マンパワー的にサポートしきれるのだろうかとても心配です。


ElementalのModding機能は、ELEMENTAL SCHEDULE: STATUS @ 公式フォーラムのとおり、リリース後もアップグレードが予定されており、Ver1.2ではMOD機能のサンプルとしてMiniRPGを提供するとあります。SDCJのふぉる絵氏は、Elementalを紹介する際にTRPG的な面を強調されますが、その言葉通りModderがゲームマスターとなりElemental世界を舞台にした、さまざまな冒険が誕生しそうです。



公開版Beta4でのImpulse::ReactorでのMOD関連画面。
すでにMAPが4つUPされている。またカテゴリとしてMAP,Tile,Quest、Campaignがある。